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2025年5月1日

妊婦さんに接種する百日咳の母子免疫ワクチン「トリビック」について

乳児の百日咳予防を目的とした百日咳ワクチン

・百日咳 とは
百日咳は特有なけいれん性の咳発作を特徴とする急性気道感染症で、特に生後半年未満で感染すると呼吸困難などを呈して重症化し、半数以上が入院治療を必要とします。我が国の百日咳含有ワクチンは生後 2 か月ごろより接種が可能ですが、特にワクチン未接種の月齢では母親からの免疫(経胎盤移行抗体)が不十分だと早期に感染してしまう可能性もあります。 妊娠後期に百日咳含有ワクチンを接種すると、お母さんの身体の中で作られた抗体が胎盤を介して赤ちゃんに移行するため、赤ちゃんを百日咳の感染から守ることができると考えられています。そのためオーストラリアや欧米諸国では妊娠後期にTdapという百日咳含有ワクチンの接種を推奨しているところが多いですが、日本では Tdap は認可されていませんので、代わりに 添付文書上、妊婦への皮下接種が可能なDTaP沈降精製百日咳ジフテリア破傷風混合ワクチン(一般名:トリビック)という百日咳含有ワクチンを使用することになります。

・CDC(疾病対策予防センター)からの効果の報告
妊娠第 3 期における Tdap ワクチン接種により、生後 2 ヵ月未満の乳児の百日咳症例の78%が予防される
(注)現時点では、妊婦へのDTaP皮下接種による乳児百日咳の重症化予防効果は証明されていません

・おすすめの接種時期 妊娠27週~36週 *より効果的な接種時期は上記内の早い時期といわれています。
接種回数 1回
予約制  4000円
接種をご希望の方は健診時にスタッフへお声がけください

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